- メルカゾール
- 特徴
- 副作用
- 重大副作用
- 服用
- 再発
- 成分
- メチマゾール
- 外部リンク
メルカゾールとは、甲状腺の働きを抑制する抗甲状腺薬のこと。抗甲状腺薬には他にチウラジール[3]がある。
- 最も広く用いられている抗甲状腺薬
- 規則的に服用することにより、甲状腺亢進症による症状をかなり抑えられる
- 副作用がある
- 乳児に授乳を行う必要がある場合、チウラジールを用いるのが一般的
- 発疹(皮膚や粘膜にごく小さな吹き出物ができること)
- じん麻疹(じんましん、蕁麻疹)
- 発赤(炎症を起こした皮膚や粘膜の一部が充血して赤くなること)
- かゆみ
- 筋肉痛
- 関節痛
- リンパ腫脹
- 倦怠感
- 唾液腺肥大
- 浮腫(むくみ)
- 味覚減退
- 脱毛
- 消化器の症状(悪心、嘔吐、下痢、食欲不振)
- 精神神経の症状(頭痛、めまい、末梢神経異常である手の痺れ)
- 白血球が減少して起こる無顆粒球症[10]が副作用として現れる場合がある。汎血球減少症(赤血球、白血球、血小板すべて減少)再生不良性貧血(末梢血の汎血球減少+骨髄の低形成)これらは、定期的に血液検査し、異常があれば使用中止。
- 低プロトロンビン血症、第因子欠乏症、血小板減少、血小板減少性紫斑病→皮膚に紫班(いずれも血液凝固異常、血が止まらない)使用中止
- 肝機能障害、黄疸。使用中止
- SLE、全身性エリテマトーデス様症状(発熱、紅斑、筋肉痛、関節痛、リンパ腫脹、脾腫)使用中止
- インスリン自己免疫症候群(低血糖)使用中止
- 間質性肺炎(発熱、呼吸困難、胸部X線異常)使用を中止し、副腎皮質ホルモン薬投与
- 抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連血管炎症候群。急性進行性腎炎症候群ともいう。初期症状は血尿、タンパク尿。次第に感冒様症状、紫斑、皮膚潰瘍が起こる。直ちに使用中止し、副腎皮質ホルモン薬投与。
- 横紋筋融解症(筋肉痛、脱力感、血中及び尿中のミオグロビンの上昇)使用中止し、横紋筋融解症の急性腎不全の発症に注意。
1日3〜6錠の服用を指示されることが多い*1。次第服用量を減らしていき、最終的には服用しなくても甲状腺ホルモンの働きを抑えられるようにする。服用に際しては医師の指示に従う。
バセドウ病[25]は再発率が大変高く、内服を途中でやめるとかなりの確率でバセドウ病の症状が再発する。
また、投薬治療中止後の完全寛解率は、中外製薬のサイトによれば、50〜55%だという。薬を飲むのをやめた後も定期的な検診が必要。