メルカゾール、チウラジールの副作用
副作用として発症する発病する疾患を無顆粒球症という。バセドウ病患者の場合、主に抗甲状腺薬であるメルカゾール(チアマジール)、チウラジール(プロパジール)の服用開始後や、服用量を減らしていったところで、この無顆粒球症という状態が起こる場合がある。
なお、バセドウ病の患者でも無顆粒球症が起こる確率はあまり高くはない。他の副作用についてはメルカゾール、チウラジールの項を参照のこと。
バセドウ病とメルカゾール、チウラジール
メルカゾールとチウラジールの両抗甲状腺薬の服用をはじめて2〜3ヶ月以内(別の説では1〜2ヶ月後)に発生しやすいと言われているが、以前にもメルカゾールの使用歴がある場合は、それよりも早めに発病することがある。
また、服用量を変えたときにこの副作用は起こりやすく、抗甲状腺薬を処方通りに飲まなくてはいけない(勝手に量を調整してはならない)と言われるのはこのためでもある。
通常、メルカゾール処方、減剤後には2週間以内に診察の機会、定期的な血液が設けられる。
症状
- 全身倦怠感
- 高熱
- 悪寒
- 頭痛
- 筋肉痛
一部では皮膚の発疹や水疱形成などが起こる場合もある。重症例では意識障害、黄疸および血圧低下等のショック症状も起こる。
無顆粒球症の状態は感染抵抗が非常に低下している状態で、感染症の併発が心配される。
無顆粒球症
無顆粒球症とは、血液の中の白血球が減少した状態のこと。厳密には、血液の中に顆粒球(白血球を染色したときに細胞質が顆粒状に染まるもの)の一種(好中球)がみられなくなった状態のことを好中球減少症と言い、その中でも特に薬剤の副作用で起こった場合のことを無顆粒球症と言う。
顆粒球には、好中球、好酸球、好塩基球の3種類がり、通常ほとんどが好中球であり、骨髄でつくられる。
注意
この副作用をよく患者の説明しない医師もいるという。メルカゾールの服用後に喉の痛みや、38度以上の熱がある場合は、すぐにバセドウ病の主治医の診察を受ける必要がある。
無顆粒球症は放っておくと敗血症にもつながり、この敗血症という疾患は死に至ることもある。
通常では、発症の2〜3日前からすでに倦怠感や衰弱感があった場合、医師から無顆粒球症が疑われる。
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